「僕らはすでに出逢っていたんだね。」せつなすぎるラブストーリー『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

肌寒い風を感じる季節になってきました。
不思議なもので、寒くなってくると一人でいることに淋しさを感じてしまいます。
一人でいることが淋しいと感じているのに・・・
「心をしめつけられるような、せつないラブストーリーが観たい!!」と、淋しさに輪をかけるような衝動にかられてしまう。



夏場の寝苦しい夜もそうだった。
なんとなく薄気味悪く感じる静まりかえった真夜中に、部屋の電気を消して怖がりながらホラー映画を観てしまう。

こんな僕は正常なのだろうか?
もしかしたら、潜在意識の中で淋しい自分。
孤独な自分が、共感できるものを探しているのだろうか・・・?

まぁ僕のことはさておき、今回は、かすかに冬の足音が聞こえてくるこの時期だからこそ、おススメしたい、せつなすぎるラブストーリー映画、2016年公開の『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を紹介します。

心が躍るほど楽しい時間を過ごす2人。
でも、彼女には楽しい時間を過ごすほど、
涙を流してしまう理由があるのでした。


◆INTRODUCTION

恋愛に奥手な美術大学に通う南山高寿(福士蒼汰)は、通学途中の電車の中である女性にひと目惚れします。

「この電車を降りて別れたら2度と会えない。同じ駅で降りたら声をかけよう!

そう決意を決めたとき、「宝ヶ池・宝ヶ池」と車内アナウンスが聞こえてきました。

駅に着くと、すでにドアの前に彼女はいませんでした。
高寿は急いで電車を降り、ホームを足早に進んでいくと、先を歩く彼女の姿を見つけます。
彼女の元へと駆けより、勇気を出して声をかけます。

「メアド教えてください?電車の中で見て、ひと目惚れしました。」

「携帯電話持っていないんです。」

「そっか・・・そういうことですよね。」

高寿はあきらめて去ろうとすると、

「あっ!違うんです。ほんとうに持っていなくて。」

と、彼女が呼び止めます。

ホームのベンチに座り、互いに自己紹介をするふたり。
彼女は、美容師の専門学校に通う福寿愛美(小松菜奈)、高寿と同じ二十歳の女性でした。

不意に、愛美が高寿に尋ねる、

「どうして私に・・・・」

「わかんない?この人だっていう直感が自分の中にあって・・・。もういくしかないと思った。」

そんな話をしていると電車がホームにはいってきます。
電車へと向かう愛美に高寿が、
「また逢えるかな?」と、声をかけます。
愛美は少しの間をおき、涙を流しながら振りかえると、
「また逢えるよ。また明日ね。」
と、電車へと向かって行くのでした。

連絡先を交換することなく別れたふたり。
高寿は次の日、同じ時刻の電車に乗れば愛美に逢えると思い通学しますが、彼女は乗っていませんでした。

高寿が動物園で課題の絵を描いていると、
突然、愛美が現れ
「いいね。教室に張り出されるやつだ。」
と、声をかけてきます。愛美の言葉を不思議に思う高寿でしたが、彼女に逢えた驚きとうれしさでいっぱいでした。

その後、高寿の思い出の場所に向かい、愛美から連絡先を教えてもらった高寿は、友人の後押しもあり、さっそくその夜、電話でデートの約束をするのでした。

初めてのデート。
そして2人で過ごす、楽しい時間のはじまり。((≧ω≦))






愛美はいつも涙をながす。

はじめて「ひと目惚れした」と声をかけたとき

はじめて デートをして「付き合ってほしい」と告白したとき

はじめて 手をつないだとき

はじめて 君の名前を「愛美」と呼び捨てで呼んだとき

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

愛美が流すその涙には、

胸がしめつけられる秘密があるのでした。


2人の間に心のすれ違いや障害が生じたとき、
こんな辛い思いには耐えられないと、
自分本位の考えから、相手に辛く当ってしまう。
しかし、相手を思い、相手の気持を理解したとき、
愛に満ち溢れた、素晴らしい時間へと変わるのです。


◇Check◇

物語は高寿からの目線で進行していきますが、ラスト14分を過ぎたところからはじまる、愛美目線での物語がせつなすぎます。
もし自分だったらこれほど明るく振舞うことはできるだろうか・・・
楽しい時間を過ごすがゆえ、せつなさと淋しさが押しよせてきて潰れてしまうだろうと感じました。
愛美の流す涙の意味をもう一度振り返ったとき、
自然と涙がこぼれおちていました。

彼のもとへたどりついた。

☆この意味をぜひあなた自身の心で感じてください。





◆CAST

南山高寿(福士蒼汰)美術大学に通う20歳の青年。
5歳の頃に池で溺れていたところを、知らない女性に救われ、その5年後にその女性から鍵のかかった箱を預かる。

福寿愛美(小松菜奈)美容師の専門学校に通っている20歳の女性。
5歳の頃に縁日で爆発事故がありその巻き添えとなるところを通りすがりの男性に救われた。

上山正一(東出昌大)恋愛慣れした親友。大学の同級生

林(山田裕貴)友人。大学の同級生

南山たかもり(大鷹明良)高寿の父親。

南山えいこ(宮崎美子)高寿の母親。



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