「虹色とうがらし」1990年から1992年までの週刊少年サンデーに連載。
作者は少年漫画なのに、どことなく少女漫画の雰囲気を漂わせるラブコメの代表的な作家 あだち充氏(あだちみつる)です。
高校野球を題材にした『ナイン』や『タッチ』をはじめ数々の人気作品を出しております。今回は、その中から『虹色とうがらし』を紹介します。
◆INTRODUCTION
「これは未来の話である・・・」
ちょん髷、着物姿、江戸と呼ばれる町が舞台になっているのに、「これは未来の話である・・・」なんとも、あだち先生らしいはじまりかたです。
母親と死別して竜神掘からくり長屋で暮らす6人の異母兄弟。そこに、母親と死別した7人目の異母兄弟 七味が訪れ物語がはじまっていきます。
それぞれの母親は父親のことは話さずに亡くなっているため、兄弟たち誰一人、父親が誰なのか知りません。
※読者は父親が誰なのかすぐわかります。
末っ子の山椒が、本当の兄弟ではない者が、一人いるという情報を仕入れてきます。お互いを思いやる兄弟たちは、その話を忘れることにして、何事もなかったように暮らしていました。
あるとき、バラバラに育ってきたお互いのことをよく知るため、それぞれの母親のお墓参りをかねて生まれた場所をめぐる旅をすることになります。
行く先々で起こるさまざまな笑いとトラブルを乗り越え、兄弟たちは最後に父親と出会うことになるのですが、感動的な展開とはならず「だから何?」って感じ何ですよね!
軽い気持ちでスッキリと読める楽しい内容のマンガです。
◆CHARACTER
七人兄弟
胡麻(長男)22歳 大食らいで大酒飲みの落語家 落語は上手くはないが、冷静な長男
麻次郎(次男)20歳 一刀流の達人で埴輪念流(はにわねんりゅう)免許皆伝最短記録を持っており、絵を描くために旅をしている。予知能力があるようです。
芥子の坊(三男)18歳 今南寺で少年時代を過ごしており、ふるさとの住人からは遠ざけられている。喧嘩と博打に非常に強いが女と酒には非常に弱い。
七味(四男)15歳 故郷では火消をしており、反射神経がよく棒術が得意。兄弟想いだが泳げない。
菜種(長女)13歳 しっかり物で美少女。気が強く、麻次郎から剣の手ほどきを受けておりかなり強い。
陳皮(五男)10歳 発明にかけては天才だが運動は苦手。めがね少年。
山椒(六男)3歳。風賀村 忍者の里出身の甘えん坊で忍術が得意な小さな忍者。一人兄弟でない者がいるという情報をしいれてくる。
異母兄弟たちの母親は、とても素晴らしい人のようです。
それにしても・・・この父親どれだけモテるのかね?
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