いますぐにでも奇跡が起きればと願う。『ノエル－クリスマスに生まれた奇跡－』

２０２０年は新型コロナウィルスにより全ての人々が辛く苦しい思いを強いられました。悲しいことに、ウィルスに感染した人たちを罵ったり、感染した人を救うため日々必死に働いている方々に対して、偏見や差別を耳にする事もありました。

医療従事者に限らず、新型コロナウィルスとたたかう皆さんやその家族の皆さんにこそ、素敵なクリスマスが訪れればと願いますが今年は難しいことでしょう。
だからこそ、そのような方々に対する偏見や差別をなくし、全ての人たちが、思いやりのある心で、感謝と応援する事ができたとしたら、どれほど素晴らしいことでしょう。今回は、そんな願いをこめて紹介させていただきたい映画があります。

その映画とは、ひとりの少女が起こすあたたかい奇跡。
2017年公開の映画『ノエル－クリスマスに生まれた奇跡－』です。

ps：この映画を観終えて、ちょっと残念に感じたことがありました。それは、後半のストーリーが足早すぎたことです。

クリスマスの星＝奇跡の星

奇跡を起こすことは、決して特別な力がなくともできると思います。
すべての人たちが心から相手を思いやり、わかちあうことができれば素敵な世界になるのではないでしょうか？

２０２１年は、優しく、思いやりのある人々が溢れかえる世界であればと願います。
ぼくも、そのひとりになれるように過ごしていきます。

◆INTRODUCTION

妊娠8ヶ月のジョー・オハンロンの妻マリアは、クリスマス・イブの夜、急に産気づいてしまいます。夫のジョーは急いで病院に向かおうと車を走らせるのですが途中で大きな音を出して故障してしまうのでした。その大きな音を聞いたおばあさんアンジェラがやって来て、産気づいているマリアに納屋の中に入るよう声をかけます。アンジェラは人間の出産に立ち会ったことはないが、牛の出産なら何度も経験していると言いマリアの出産の手助けをすることになります。
日付の替わったクリスマスの朝、無事に納屋の中でかわいい女の子が生まれるのでした。
素敵なクリスマスプレゼントをうけとったオハンロン夫妻は、その子にノエルという名前をつけます。

クリスマスの夜、納屋で生まれたノエルには不思議な力が具わっていました。
それは・・・・・

ノエル２歳。ベビーカーで出かけていると目の前で順番を待ちで言い争いをはじめるご婦人。ノエルが２人を見つめ微笑むと互いに笑顔となり譲りあいます。

ノエル４歳。クリスマスプレゼントを奪いあうおじさん２人。
ノエルが目を閉じ何かを願うと、互いに笑顔となり譲りあいます。

ノエル６歳。バレエの練習中に騒ぎ出す子やもめだす子供たち。
ノエルが目を閉じて深呼吸をすると、みんな仲良しになります。

それから５年後・・・・・
ノエルが住む村の重要な産業でありノエルの父ジョーが勤めるポッターズグレン陶器製作所は、スノードームの販売不振により経営が苦しく倒産の危機をむかえていました。そんな状況の中、村に陶器製作所を寄贈したマケロッド夫妻の息子であるパット・マケロッドがやってきます。彼は以前、工場にあるスノードーム製造マシンを破壊したことで、ジョーをはじめ従業員たちから嫌われていました。
そんなパットでしたが、ポッターズグレン陶器製作所を救うため、自分が所有者となり従業員の仕事を保障するという提案を持ちかけます。従業員一同は、仕事を保障してもらえると言うことで喜んでその提案を受け入れることにするのでした。
しかし、パットの本当の目的は別のことだったのです。
そしてノエルは、そんなパットの企みを耳にしてしまうことに・・・

ノエルはパットの企みを阻止する事はできるか？