余命1年と知って、いつもと同じような日常を過ごせますか?映画『君の膵臓をたべたい』

2017年公開の映画『君の膵臓をたべたい』を紹介します。

この物語は、明るくクラスでも人気のある女子と、人と関わることを避けているクラスいち地味な男子との、2人だけの秘密を共有して過ごす数ヶ月間のお話です。



もし自分の余命が、あと数年いや1年もないと知ったとして、自分の周りにいる人たちに心配をかけまいと、気づかれまいと、いつもと同じように明るく振舞って過ごすことはできるだろうか?

もし自分のクラスメイトや職場の人の余命が1年もないということを知ったとして、いつもと同じように、何も変わらずその人に接することができるだろうか?





◆INTRODUCTION

同じクラスだった君・山内桜良(浜辺美波)が亡くなってから12年。僕は、教師として母校の教壇に立っている。ある日、老朽化のため、取り壊しが決まった由緒ある図書館の蔵書整理を頼まれることになった。その図書館は、在校時に図書委員として本の整理をしていた場所。彼女との思い出がつまった場所。
僕は扉を開け中へはいると、あの頃の、12年前の思い出が、光景が、記憶が、浮かび上がってきた。
山内桜良と僕は、同じクラスであるものの、話をしたことがなかった。彼女は明るくクラスの人気者。反対に僕は、誰ともかかわりをもたないクラス一地味な存在。もちろん友達と呼べる者さえいない。そんな僕と彼女だけが共有する秘密を持つことになったのは、病院の待合室での出来事だった。待合室のいすに座っていると、一冊の本が落ちていた。何気に手にとってみると「共病文庫」と書かれた手書きの文字、そして、開いたページにはこう書いてあった、[2003,11,29 今日から共病文庫と名付けたこれに、日々の思いを書いていこうと思う。・・・・・・・・・私はあと数年で死んじゃう。]それは、膵臓の病気で余命を宣告され、死に向き合おうとするような内容だった。「見てはいけないものを見てしまった。」と思ったそのとき、声をかけられた。「それ私の・・・」僕はその相手を見て驚いた、同じクラスの明るくてみんなに人気のある君・山内桜良だったからだ。そして、このことがきっかけとなり、山内桜良の残り少ない人生の手助けという時間を共に過ごすことになるのでした。彼女と過ごす時間は、僕にとっては、非日常であり、初めて経験する大切で貴重な時間となっていくのだった。

君は強い。勇敢だ。
生きることを愛し。世界を愛し。人を愛し。自分を愛している。
君は本当にすごい。
白状すると僕は君になりたい。
人を認められる人間に。人に認められる人間に。
人を愛せる人間に。人に愛される人間に。
誰かともっともっと心を通わせ、生きてるって感じられるように。
僕は君になれるだろうか?
いや、こんな言葉じゃ百並べてもいい足りない。
僕は、本当は、・・・・・

鬱陶しくても、
まどろっこしくても、
たくさんの人と心をかよわせて、あたしの分まで生きて。
あたしね春樹になりたい春樹の中で生きつづけたい。
ううん、・・・・・





◆CAST

君・山内桜良(浜辺美波)明るくクラスの人気者。膵臓の病気で余命わずか。

僕・志賀春樹(北村匠海)誰ともかかわりをもたないクラス一地味な生徒

滝本恭子(大友花恋)山内桜良の親友。

宮田一晴(矢本悠馬)ガムを差し出してくれる同級生。

学級委員長(桜田 通)山内桜良の元恋人

山内桜良の母親(長野 里美)

12年後の滝本恭子(北川 景子)

12年後の宮田一晴(上地 雄輔)

12年後の僕・志賀春樹(小栗 旬)


鳥肌がたち、涙が溢れ出るほど感動した素晴らしい作品でした。そして、生まれてはじめて「原作を読んでみたい!」と思い、文庫本を購入し読みふけました。物語の内容をわかっているつもりでしたが、 涙がとめどなく溢れてきました。 世間でいえば、いい歳したオジさんです。そんなオジさんでも、文字がぼやけるほど泣いてしまう作品です。
この作品と出合ったことで、 単調に繰り返される日常に “ほんのひととき” 心を震わす時間を過ごすことができました。 素敵な作品との出合いに感謝です。

もしも、自分の娘が、まだ高校生で余命わずかとなってしまったら、少しでも思い残すことがないように、できる限りのことをやらせてあげたいとは思うが、・・・・
『死ぬまでにやりたいことリスト』に、【男の子とお泊り旅行したい。】
果たして黙認することはできるのであろうか?
娘のことを信じているとしても、父親として考えてしまう。


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