1999年 TBS系で放送されていた、中谷美紀出演のミステリー推理ドラマ「ケイゾク」を紹介します。
迷宮入りした事件を担当する部署・警視庁捜査一課二係に配属された、東大卒の新人刑事・柴田純(中谷美紀)と、元公安の叩き上げ刑事・真山徹(渡部篤郎)がコンビを組み、難事件を解決しつつ、真山に関わる事件の首謀者と目される男・朝倉との因縁を巡るシリアスかつミステリー色の強い物語になっていると思います。
これまでの刑事ドラマとちがい、ドライなのに湿っぽさのある、独特の雰囲気をもった物語ではないでしょうか・・・。
◆INTRODUCTION
東大を卒業して警視庁に入ったエリートの新人刑事 柴田純(中谷美紀)は、3ヶ月間の研修として、警視庁捜査一課二係に配属されてきます。二係とは、迷宮入り事件を担当するいわば閑職のような部署でした。しかし、幼い頃から養父が家に持ち帰ってくる捜査資料に目を通し、密かに事件を解決していた柴田にとっては、迷宮入りの事件を担当する二係は刺激的な部署でした。そして、柴田の教育係兼相棒として行動を共にするのが、ぶっきらぼうで面倒くさがり屋の元公安の刑事・真山徹(渡部篤郎)です。彼には、妹を暴行され自殺に追い込まれた過去があり、その犯行一味の首謀者である朝倉に対して、執拗なほど執着するというもう一つの顔がありました。
身だしなみに気を使わないが、天才的な頭脳と洞察力、記憶力をもった恋を夢見る女性・柴田純と、直感力と犯罪心理の面から犯人へと迫っていく真山徹の2人が、緻密な計画のもと企てた犯行を解き明かし、数々の未解決事件を解決していきます。そして、真山の妹を自殺へ追いやった朝倉との、因縁を巡る対決へとすすんでいきます。
◆CAST
柴田純(中谷美紀)
警部補。東京大学法学部を首席で卒業したキャリア組。研修として捜査一課二係に配属してくる。天才的な頭脳と洞察力・論理性を備えており、迷宮入りの難事件を解決に導く。おっとりとしているが、怖い物知らずで非常識な面が多々見うけられる。同じ服装で過ごすことが多く、真山に「頭が臭い」と度々突っこまれている。
恋愛経験はおそらくゼロ。「素敵な旦那様」との出会いを夢見ている。
真山徹(渡部篤郎)
警部補。捜査一課二係の刑事。当人の意思とは関係なく、柴田の教育係兼相棒になってしまう。柴田を女性(人間)扱いせず接していたが、次第に亡くなった妹への思いと重なっていく。
7年前、当時17歳だった妹が、5人の少年に暴行され翌日、入水自殺し亡くなるという事件を引きずっており、その首謀者と考えている朝倉を数年間に渡って執拗にマークしている。
野々村光太郎(竜雷太)
警部。捜査一課二係係長。ガラス瓶に入った柿ピーをこよなく愛する昼行灯的な上司。基本的には事なかれ主義。弁護士の妻とは離婚調停中であり、コギャルの女子高校生(雅ちゃん)と不倫している。かつては、捜査一係の敏腕刑事であったが、過去に新人をかばった事により二係へと配属される。
近藤昭男(徳井優)
巡査。捜査一課二係の刑事。本庁の総務部会計課に配属されていたが、上司の怒りを買って二係に飛ばされる。多くの習い事をしており、定時きっかりに帰宅する。
谷口剛(長江英和)
巡査部長。捜査一課二係の刑事。マル暴出身。家族を殺されており、本人も殺されかかったため、いつも恐怖心に駆られている。そのため第一線の現場からリタイアした。
木戸彩(鈴木紗理奈)
捜査一課一係の庶務。柴田の相談相手であり、捜査にも首を突っ込む機会が多い。以前、六本木で指名ナンバーワンのホステスをしていた経歴を持つ。
壺坂邦男(泉谷しげる)
警部補。通称「タンツボ」。元公安所属。以前、真山の教育係をしていた時に、犯人検挙のため真山を囮に使い、そのことで真山に恨まれている。公安時代に過激派から自宅に送りつけられた爆弾により、妻子を亡くしている。
早乙女仁(野口五郎)
キャリア組の管理官。新人の頃に野々村の下で指導を受けていた。高圧的でエリート風を吹かせ、柴田を明らかに軽視しており、真山に対しては執拗な嫌がらせを行う。
斑目重友(村井克行)
SWEEP(特殊捜査班)。公安時代の真山の部下であるが、早乙女の命令により「仕事」と割り切り真山処分に動き出す。
朝倉裕人(高木将大)
真山の妹を暴行した少年たちのリーダー。当時中学生であった点や証拠不十分ということから無罪となる。世田谷区役所に勤務し、柴田の親友・麻衣子と交際している。徐々に、不審な行動が露になっていく。
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