心の愛を描いた物語『レオン』

1994年公開の映画「レオン」を紹介します。
寡黙で純粋な殺し屋レオン。弟の復讐のため殺しの技術を学ぼうとする少女マチルダ。この二人の同居生活をとおして描く、切なく悲しげな愛の物語。愛には様々な形がありますが、この作品で描いている愛は「心の愛」ではないでしょうか。



この作品に登場する人物たち。本当の悪は誰なのだろう・・・?





◆INTRODUCTION

プロの殺し屋・レオン(ジャン・レノ)は、裏の仕事から戻ったアパートの廊下で、隣の部屋に住む少女 マチルダ(ナタリー・ポートマン)に声をかけられます。彼女の顔に痕があることを気にしつつ部屋に戻るレオンは、玄関のドアスコープから廊下の様子を覗っていました。すると、部屋から出てきた2人の男は、マチルダの父ジョセフに、商品である麻薬を盗んだと疑いをかけていました。断じて盗んではいないと言い張るジョセフでしたが、翌日、再び現れたスタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)に容赦なく継母、義姉と射殺されてしまいます。ジョセフが隙を見て反撃したことで銃撃戦となり、その流れ弾を浴びた4歳の弟マイケルも亡くなってしまうのでした。そして、その場から逃げようとするジョセフは、背中をスタンスフィールドに撃たれ射殺されてしまいます。
そんな惨劇を知らず買物から戻ったマチルダは、アパートの廊下で家族全員殺害されている現状を目にするのでした。彼女はとっさに自宅を通り過ぎ、悲しみを抑えたまま隣に住むレオンのもとを訪ねます。ドアスコープから様子を覗っていたレオンは、戸惑いながらも彼女を部屋へ受け入れるのでした。

レオンの正体が殺し屋だと知ったマチルダは、弟の仇をとるため「殺し方を教えて欲しい」と、頼むのですが断られてしまいます。それでも諦めきれず殺し屋になりたいと懇願するマチルダに、レオンは、餞別がわりに銃をやるから出て行くよう促します。マチルダはその銃を手にすると、部屋の窓から乱射して自分が本気であることを主張するのでした。そのことがきっかけで、アパートの部屋を出ることになったレオンと、弟の復讐のため殺しの技術を学ぼうとするマチルダの奇妙な同居生活がはじまっていきます。

レオンが仕事に出かけ一人になったマチルダは、家族が殺害されたアパートの部屋を訪ねます。そして、家族を射殺した男が麻薬取締局の捜査官であることを突き止めるのでした。

弟の復讐を誓うマチルダは仇を討てるのか?そしてレオンは・・・





◆CAST

レオン・モンタナ(ジャン・レノ)
寡黙で純粋な一流の殺し屋。年齢のわりに心が大人になりきれていない。殺し屋になってからは、ベットで休むことはなくソファーに腰掛け、銃を傍に置き、片目を開いたまま眠る。過去に愛した女性の死が心に棲みつき、それからは人を愛したことがない。

マチルダ・ランドー(ナタリー・ポートマン)
推定12歳・自称18歳の少女。レオンの住むアパートの隣の部屋に住んでおり、父親、義姉に虐待を受けている。家庭環境の影響もあり心だけが大人びている。家族の中で、唯一大切な存在であった弟を殺されたことに、深い悲しみと怒りを抱いている。

ノーマン・スタンスフィールド(ゲイリー・オールドマン)
麻薬取締局の捜査官であり、裏で麻薬密売組織を仕切っている男。自身も麻薬を愛用しており、残忍かつ冷酷で激高型の性格。しかし、頭の回転が早く、捜査官としては優秀である

ジョセフ・ランドー(マイケル・バダルコ)
マチルダの父親。定職はなく、麻薬に関わる仕事をしている。実の父親にも関わらずマチルダを虐待している。スタンスフィールドから、預かっている麻薬を盗んだと疑われ家族を射殺される。自身も逃亡する際に、スタンスフィールド射殺される。

トニー(ダニー・アイエロ)
レオンの雇い主でありイタリアンマフィアのボス。表の顔はイタリアレストランの経営者。アメリカに流れてきたレオンを一流の殺し屋に育て上げた男。


◆マチルダの七変化「さて誰でしょう?」


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